コンテストのテーマ
近年のインターネット、特にSNSにおいて「バズる(※1)」という現象は無視できないものとなりました。
SNSを利用するユーザーそれぞれが独自の表現をインターネット上に投稿し注目される現象は、多くの人を楽しませ、その投稿に追従するようなフォロワーを生みだしたり、宣伝効果が期待されることでビジネスに結びついたりと様々な社会現象にまで発展します。
しかしながら、バズる対象となるコンテンツは楽しいものや社会貢献的なものといったように、必ずしも人々に良い影響を与えるものだけではありません。
度々ニュースで取り沙汰されるように、注目を浴びるため他者に迷惑をかけたり傷つけたりする投稿が生まれてしまうことも珍しくありません。
今回のコンテストでは「バズる」プログラム作品の制作をテーマとし、革新的で世の中に注目を浴びるような作品を、生徒の皆様一人一人が自由に思い描き、楽しんで制作していただきました。
さらに「みんなが喜ぶ」というキーワードを加え、自由な表現が人を傷つけるものではなく社会を明るくする仕掛けとして機能するには、どういった工夫が必要なのかを考えていただく機会を設けております。
※1 一つの話題や物事がSNSやインターネット上で多くの人の注目を浴びること。
グルメロボ
T.K.さん（小学5年生）
作品形式マイクラプログラミング
昨年に続きマイクラでのエントリーをしてくれたKさんが、今回はボタンを押すだけであらかじめ登録されているメニューをその場で調理してくれる全自動調理ロボットを制作し見事最優秀賞を受賞されました！
「献立を考えるのが面倒くさい人に使って欲しい」と、普段の生活から芽生えた気持ちやお母様の要望などを盛り込んだ作品で、実際に使ってみたくなるようなグルメロボットを完成させてくれました。
受賞のポイント
プログラムの作り込みもさることながら、今回のテーマである「バズる」をしっかりと汲み取った斬新、且つみんなが喜ぶような発想が受賞の決め手でした。
メニューも豊富で一つ一つが丁寧に作られているため、みている方も楽しく審査させていただきました！
全自動時間割表
吉澤 海遊斗さん（高校2年生）
作品形式マイクラプログラミング
学校生活の中で「時間割をわかりやすく見ることができ、更新も簡単にできる環境があれば...」という想いを解決する方法をプログラムで再現してくれた吉澤さん。
現在の学校では時間割の更新を生徒自身が行なっており、その手間をロボットで解消できないかというところから発想が生まれたようです。
土日は作動しなかったり、イレギュラーな時間割への対応もプログラムに盛り込んでくれました。
受賞のポイント
毎年高度なプログラムと正確さ、見た目やプレゼン資料への配慮など、総合的にハイクオリティの作品を見せてくれ、講師陣も驚きを隠せませんでした。
今回は学校をテーマに、より身近な願望を作品作りのモチベーションにしてくれており、楽しみながら作ってくれたのが伝わってきました！
景色の変わる窓
林 智弥さん（小学6年生）
作品形式マイクラプログラミング
忙しく旅行に行けない人や体が自由に動かせない人が、いろんな場所の景色を見ることができる窓をプログラミングで作ってくれた林さん。
作品の中では山、夕日、海、空の４種類の景色を再現してくれる仕様になっています。
さらに先の改良ポイントとして海底や宇宙など、普通の人は行けないようなところまで想定しているそうです。
受賞のポイント
昨年のコンテストテーマ「society5.0」が掲げている“行動範囲の制約をなくす”取り組みにも通じており、林さんの思いやりのある人柄を作品から感じました。
是非、海底や宇宙のアップデート版も見てみたいですね！
冷蔵庫見えるくん
寺川 京佑さん（小学5年生）
作品形式スクラッチ
寺川さんは今回優秀賞の中で唯一スクラッチでの受賞となりました。
中にどんな食材があるのかをわかりやすく管理することができる冷蔵庫で、その食材から作れるメニューも提案してくれるという優れもの。
メニューもたくさん考えてくれており、やる気を十分に感じる作品でした！
受賞のポイント
実用的かつ適度に現実的なアイデアで、「数年後にはこんな冷蔵庫が発売するのでは？」と本気で思わせてくれます。
プログラムでは、まだ授業で使っていないリストを自分で調べながら使ってくれているのも好印象でした。
給食自動はこびロボット
和田 勇心さん（小学3年生）
作品形式マイクラプログラミング
給食室からクラスまで自動で給食を運んでくれるロボットを制作してくれた和田さん。 普段から学校で感じていたことが着想のきっかけになったようで「子供たちが運んでいる途中で給食をこぼさないように」というコメントもいただきました。 次回コンテストの意気込みとしては「おじいちゃんやおばあちゃんが困っているときに助けるものを作りたい」とのことです！
受賞のポイント
和田さんは今回の優秀賞受賞者の中で最年少のなんと小学校3年生！
しかしながらプログラムのみならず、学校の学校の外観などクオリティをしっかりと上げて仕上げてくれたことが受賞のポイントとなりました。
3Dプリンター
二宮 悠太さん（高校2年生）
作品形式マイクラプログラミング
横4×縦6×奥行き6の空間にどのブロックを置くかを数字の配列で指定し、実行すると指定した位置に自動でロボットがブロックを置いてくれるという仕組みを作ってくれた二宮さん。
現実世界で利用されているような3Dプリンターの仕組みを、そのままマインクラフトの世界で実現してくれました。
受賞のポイント 人が入力したXYZの位置情報を機械語であるプログラムに変換して実行させるという、発想がとても面白いと感じました。 実際に使用されている3Dプリンターの仕組みも意識されており、分析力、再現性共に舌を巻きました！
The Feeling of Racing
川合 麻里生さん（中学2年生）
作品形式Unity
かくし おばけ屋敷
宮川 菜月さん（中学1年生）
作品形式マイクラプログラミング
はたらく郵便局
塚本 爽さん（小学4年生）
作品形式マイクラプログラミング
地獄へいくケーブルカー
片岡 希世紀さん（小学4年生）
作品形式ロボット
簡単高台
松枝 優登さん（高校1年生）
作品形式マイクラプログラミング
ジェットコースター
匿名希望（小学4年生）
作品形式マイクラプログラミング
自動運送ロボット
竜円 威蔵さん（中学2年生）
作品形式マイクラプログラミング
ITのプロになるための学習塾 PROCLASS
